12月30日。
   MAPPA第2スタジオ（『この世界の片隅に』班）の仕事納めの日。昨29日までにチェックすべき手持ちのレイアウトのうち背景原図のみを全部チェックし終えて美術にまわしていたのだが、ここへ来てまた10カットほどレイアウト上がりが回ってくる。うち4カットチェック、これは原図もラフな動きのほうも合わせて。21時45分退出。

   12月31日。
   演出班のみスタジオに出て、午前9時半より作業。昨日われわれが帰宅したあとで、制作の誰かが正月休みに備えてパソコンの電源を落としてくれたらしいのだが、あわただしくまた灯を入れる。またレイアウトが2カット上がってきていた。5カットをチェック。
   さすがに仕事納めにして、17時に退出。
   明日は仕事に行こうかどうしようか、と浦谷と話して、休むことにする。
   自宅の大掃除は何もしておらず、おせちの用意もない。スーパーに寄って元日一日外へ出なくてすむくらいの食べ物を買い込み、帰宅してから居間だけささっと掃除、散らかっているものを片付けておしまい。島根から送っていただいた蕎麦を茹でて食べる。毎年のことだが、紅白歌合戦は最後のところを転寝してしまう。

   1月1日。
   丸一日のんびり。
   お笑い番組のネタ連発が今年は減っている。

   1月2日。
   実家に顔を出す。母が、昭和15年頃の自分の家の見取り図を描いていた。

   1月3日。
   仕事始める。午前9時より作業。レイアウトチェック4カット。この日も17時半まで。

   1月4日。
   作業の主軸を原画チェックに切り替える。原画チェック8カット。スタジオ自体の仕事始めは今日なので、人が戻ってきてにぎやかになる。

   1月5日。
   原画チェック12カット。撮影入れ2カット。新規の作画打ち合わせ10カット。動画のほうから、原画に不備があるとして戻ってきた2カットをきちんとし直して、再度戻す。