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文芸・イシノのアニメ『うしとら』こぼれ話

   えー、イシノです、どうも!
   今となってはどのアニメの制作に関する話でも、必ず耳にするであろうCG……今回はそんなCGセクションのディレクターを務められている、さいとうつかささん(チップチューン所属)のご紹介です。
   よくCGと聞くと、絵で描くと無理がある所に補填されてしまいがちなイメージなんですが、彼には後述する作品、そして今回の『うしとら』の場合は、CGだからこそ(極論言ってしまえば彼だからこそ)“魅せられる”ものをなるべくお願いして、積極的な形で3DCGを組んで頂いています。#01の魚妖・虫怪等をみると、さいとうさんの腕前がご理解いただけるのではないかと。
   初めて彼と仕事をさせて頂いたのは、三田さんと同じく、『カイジ』の2期目でした。2期目の『カイジ』は大きく1クール目がチンチロ編地下施設、2クール目は沼(パチンコの筐体ですね)編裏カジノという大きな枠での構成だったのですが、前者は室内の背景モデルと椀と賽を、後者は室内の背景モデルと沼筐体を手掛けて頂いてました。さらには美術の質感を継承させるために各パーツに美術さんに描いて頂いたテクスチャを集約させて作るという徹底ぶり。業界に入って、こんな効率的に魅せられる作品があっただろうか……!と、衝撃を受けた作品でもありました(『うしとら』と関係なくてゴメンナサイ……)。前回書いたように『うしとら』は多種多様に背景が移動する為、同じ手法は使えませんが、それならばと視点を変えて別のオブジェクトに最大限にCGの効果が出るような作品創りを心がけております。
   今後もどうぞお見逃しなく!

TVアニメ『うしおととら』公式サイト
http://ushitora.tv/

公式Twitter
https://twitter.com/Ushitora_TV

2015年11月10日